「採用動画、作ったほうがいいですか?」
映像をつくる仕事をしていると、いちばん多くいただく質問かもしれません。
私の答えは、いつも同じです。
作る前に、決めなきゃいけないことを、決めていますか。
便利だから、まわりが作っているから。
そういう理由で作ると、きれいだけど、誰の心にも刺さらない映像になってしまいます。
「作れば応募が増える」は、半分しか合っていない
高いお金をかけて採用動画を作った。
でも、再生数も、応募数も、期待していたより少なかった。
そんな相談を、何度も受けてきました。
見せてもらうと、たいてい「お手本のような映像」です。
社長があいさつして、社員が笑顔で「働きやすい環境です」と話している。
悪い映像じゃないんです。
ただ、見た人が「自分がここで働く姿」を想像できない。だから、刺さらない。
作る前に決める、3つのこと
企画に入る前に、この3つに答えられるか確認してみてください。
① 誰に届けたいか、一人、思い浮かべられるか
② 自社でしか言えないことが、一行で書けるか
③ いま働いている人が見ても、うなずけるか
この3つが決まってから作ると、映像の届き方が変わります。
逆に、決まらないまま作ると、いくらお金をかけても、ハリボテになってしまうんです。
飾った映像より、本物の1日
不思議なもので、30秒の社員インタビューが、3分のきれいなPR動画より刺さることがあります。
整っていないデスク。
ちょっと照れながら話す先輩。
そのざらっとしたリアルさが、応募者の背中を押す。
もうひとつ、いい映像をつくる会社に共通する問いがあります。
「辞めた人は、なぜ辞めたと思いますか」。
この問いに向き合った会社ほど、その後の映像が本物になります。
いいところだけ見せる映像は、入社後のギャップを生むだけだから。
映像は、魅せるものじゃなくて、合う人に届けるもの。
そう思って、私は映像をつくっています。
採用動画は、作ること自体が目的じゃありません。
「誰に、何を届けるか」が決まれば、映像はちゃんと力になります。
その手前を、一緒に整理するところからでも。🌱
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