入社初日のことを、覚えていますか。
情報量が多すぎて、何も頭に入らなかった。
誰に何を聞いていいか、わからなかった。
そんな記憶がある方、多いと思います。
人事の側に立って、たくさんの入社と退職を見てきて、思うことがあります。
入社して最初の1週間で、定着はほぼ決まる。
少し言い過ぎかもしれません。でも、それくらい最初の印象は重いです。
新入社員が、本当に見ているもの
オンボーディングというと、「業務説明の期間」だと思われがちです。
でも、新しく入った人が本当に知りたいのは、仕事のやり方だけじゃない。
「この会社で、自分は歓迎されているか」
「ここに居ていい人間なのか」
そこへの答えを、最初の数日間で感じ取っています。
業務は、教えれば覚えられます。
でも「馴染む」は、教えて解決するものではありません。
入社直後の離職をいくつも見てきて、共通していたのは、スキルではなく「居場所感」でした。
最初の1週間で見る、3つのこと
難しいチェックリストは、いりません。
私が最初の1週間で見ていたのは、この3点だけです。
名前を呼ばれているか。
「ありがとうございます」と言われているか。
雑談できる人が、社内に1人いるか。
どれも、スキルとは関係ありません。
でも、この3つが最初の1週間で起きた人と起きなかった人では、その後が変わります。
制度より先に、「ここに居ていい」と感じる場面を意図的に作る。
それがオンボーディングの本質だと思っています。
今日からできる、いちばん小さな設計
よければ、試してみてほしいことが一つあります。
入社初日の終わりに、上司か先輩が5分話す時間を取ると決めておくこと。
「今日はどうでしたか?」でいい。
立派なプログラムじゃなくていいんです。
仕組みより先に、迎え入れる気持ちが伝わる設計があるかどうか。
オンボーディングは、業務の引き継ぎではなく、「感情の体験」を設計することだと思っています。
「待っていたよ」を感じる瞬間。
初めて「ありがとう」と言ってもらえた瞬間。
自分の名前を、自然に呼ばれた瞬間。
その小さな瞬間の積み重ねが、「この会社を選んでよかった」に変わっていきます。
新しい人を迎えるたびに、思い出してもらえたら嬉しいです🌱
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